3号店はどんなところ?

3号店はどんなところ?

薬局紹介

目次

1 3号店はどんなところ?
1.1 親子、高齢者が安心してくつろげる待合室
1.2 スタッフが働きやすい調剤室
1.2.1小児の処方に対する工夫
1.2.2 介護施設対応のための設備
2 薬局で開催したイベントについて
2.1 こども調剤体験など
2.2 こどもミュージアムプロジェクト
3 今回の「なべちゃん’s 3point suggestions」




皆さんこんにちは!

ブログを見てくれてありがとうございます。
「薬局再生コンサルタント」のなべちゃんです!

前回は、4号店の紹介をさせていただきました。
今回は、神奈川県初出店となった
3号店の紹介をさせていただきます。

薬局の取組などお役に立てる内容を
お送りさせていただきますので、

ぜひ最後までご覧ください!

3号店はどんなところ?

3号店は、
品川区にある1号店での経験を元に
さらに進化させた薬局です。

2018年7月に開局しました。

近隣に医療機関があり、
小児科の処方せんを中心とした
1日平均約50枚の外来処方せんと、
約100名の介護施設入居者の処方せんを
応需しています。

薬剤師2名と
調剤事務3名の計5人で運営しています。

小児科の薬は、
粉やシロップ、軟膏を混ぜる調剤が多く、
内科などの錠剤をピッキングするだけの
調剤に比べ時間がかかります。

また、体調の悪い乳幼児も多いため、
できる限り少ない待ち時間でお薬を用意し、
待ち時間はできる限り快適に
過ごしていただく必要があります。

合わせて、
介護施設の薬も
準備しているため一包化も必要です。

そのために行っている薬局内での設備と、
近隣にお住いの方に喜んでいただける
イベントを紹介させていただきます。



<親子、高齢者が安心してくつろげる待合室>

3号店で最もこだわったものは椅子です。

1号店でも
全て違う種類の椅子を置くことを
紹介しましたが、
3号店では
親子連れの方への使いやすさを考え、
ベンチタイプの椅子を採用しました。

ただし、
一人分ずつ座るものの高さと色調を変更し、
パーソナルスペースの確保、
温かみのある印象を持たせました。

高さを変更することで、
高齢者の方が立ち上がる際の
手すりとして活躍します。

薬局に置かれている椅子は
どれも同じようなデザインのものが多く、
差別化をしたいと常々考えておりました。

写真で見ていただいても
薬局に対して温かい印象を
持っていただけるのではないでしょうか。

キッズスペースは
子供たちが靴を脱いで
遊ぶことができます。

絵本やおもちゃを置き、
壁には小さいモニターを設置して
子供向けの映像も流してあります。

コンセントには
誤って指を入れ、けがをしないように
カバーを設置してあります。

キッズスペースの上部壁面には
テレビを設定し、
両親が同一の目線で
映像と子供を確認できます。

給茶機はお茶、お湯に加え、
コーヒーも用意し
待ち時間を快適に過ごしていただきます。

小児がやけどしないような
配慮もしてあります。

スタッフが働きやすい調剤室

<小児の処方に対する工夫>

ここからは、調剤室をご紹介します。

以前にもお伝えした通り、
調剤スペースでの一番のこだわりは
薬剤師の働きやすさの追求です。

薬剤師が働きやすくなることで、
受付から投薬までの所要時間は最短で、
投薬をどの薬局よりも丁寧に
行うことができると思っています!

整理整頓は必ず行いましょう!



・散剤の予製
調剤時間短縮のため、
よく出る薬を事前に作成します。

子供の粉薬は
医師が体重などを考慮して
細かく服用量を調節します。

そのため当薬局では、
その細かな調節にも対応できるよう、
少しずつ量の異なる薬を
0.1g単位で徹底的に作成します。



・マゼリータ
以前1号店紹介の際に
お話ししたものです。

当薬局では
1日7~8回程度使用しています。

2種類以上のものを混合することに加え、
単剤であっても
軟膏容器に詰めなおす際に使用することで、
開封面が非常にきれいに仕上がります。

単剤で処方が決まっているもの
に関しては予製を作成しています。

粉薬やシロップの混合処方は、
組み合わせが多種に及ぶため、
あらかじめ作っておくことが難しいです。

薬局スタッフが薬局内で声を掛け合い、
コミュニケーションをとることで
いかに効率よく短時間で
薬を用意することを
常に心がけることが必要だと思います。

現在では、
フルオートの
散薬調剤ロボや水剤分注機もありますが、
費用対効果の点から
なべちゃんはまだ導入していません。

今後、値段が下がって来た際には
導入を検討したいと思っています。



<介護施設対応のための設備>

・全自動錠剤包装機、らく錠くん
外来処方せんに加え、
約150名の介護施設と
個人宅の患者さんへ
薬をご用意しています。

患者さんご自身で
薬を管理することが難しい場合には、
錠剤は一包化してご用意します。

この機械を利用することで
調剤が自動化でき効率化できます。

パソコンでデータを入力すると、
バラ錠が入ったカセットの薬が
自動で調剤を行ってくれます。

バラ錠が販売されていないものは、
らく錠くんを使用すると
PTPシートから
簡単に錠剤を取り出すことができ、
作業効率が改善するためオススメです!

調剤薬局にも
IT化の波は押し寄せてきています。

また、
2019年4月2日に
厚生労働省から通知された
「調剤業務のあり方」でも、
非薬剤師の調剤業務が
事実上認められました。

今後、薬剤師が行っている調剤は、
調剤事務を中心とした非薬剤師になり、
さらに機械化が主流に
なっていくことでしょう。

大切なことは、
薬剤師の対人業務を
いかに充実できるか
ではないでしょうか。

薬局で開催したイベントについて

当薬局では定期的に、
イベントを開催し
近隣にお住まいの方に
ご参加いただいています。



<こども調剤体験>

親子で参加いただき、
お子さんにラムネを利用した一包化体験、
ワセリンを利用した軟膏の混合体験、
粉を利用した散剤の分包体験を行います。

また、
作成した薬を
親御さんに投薬する模擬投薬を
体験していただきます。

模擬投薬は非常に好評で、
体験していただいた親御さんは
涙モノです。

私、なべちゃんも
最初にやってもらったときは
目頭が熱くなったのを覚えています。

お子さんからも
「お薬を混ぜるの楽しい!」、
「薬剤師になりたい!」
といった声をいただきます。

薬局が楽しいところというイメージを
お子様に持っていただくことも
とても大切なことだと思います。

最後には、
参加いただいたお子さんを
管理薬剤師が表彰して終了です!

このイベントの
もうひとつのメリットは、
調剤行為を経験し、
調剤に時間がかかることを
知ってもらうことで
待ち時間に対する理解を
得ることができます。

その他には、
塩水の過冷却を利用した
「シャーベット作り」などを
開催しています。

参加いただいた
ご家族の良い思い出の一つに
なっていると思います。

後日来局された親御さんから
たくさんの感謝のお言葉を
いただきました。

薬局と近隣にお住いの方々との
距離が近くなるので
なべちゃんおススメです!



<こどもミュージアムプロジェクト>

このプロジェクトは、
第3回・第4回のブログで
書かせていただきましたが、
「第3回みんなで選ぶ薬局アワード」
の審査員特別賞をいただきました!

ご興味のある方は、
ぜひご自身の薬局で
やってみてください!

子どもたちの絵と、
「お薬をちゃんと飲んでね!」の優しさで、
一人でも多くの患者さんの
薬の飲み忘れを減らしたい
と思っています!

まだまだ語りつくせませんが、
今回のブログでは
3号店で実施している取組を
皆様に少しでもイメージ
していただければ幸いです!

「地域にやさしい薬局」をテーマに
今後もさまざまな工夫や企画を
進めていきたいと思っております!!

今回の
「なべちゃん’s 3point suggestions」

今回は、
3号店の紹介と行っているイベントを
お伝えすることで、
地域のかかりつけ薬局としての活動と
服薬指導以外でも
アドヒアランスに貢献できる取組について
紹介させていただきました。

薬局に関わる方、
薬剤師として勤務している方の
日々の業務のヒントに
なれればうれしいです。

最後に、
私、なべちゃんから
3つの提案(3point suggestions)
をさせていただきます

・応需する処方せんを分析し、効率化しましょう!
・薬剤師がしなければならない業務と機械化できる業務を差別化しましょう!
・「地域にやさしい薬局」を心がけましょう!

ではまた次回お会いしましょう!